9月から再開します
第32回トークサロンが開催されました
第32回 えんじゅトークサロン開催のお知らせ
第31回 トークサロンが開催されました
『第31回 えんじゅトークサロン』が昨日開かれた。今回は変則的に第3土曜日の開催であり、テーマがやや固く(笑)、難しそうであるのにもかかわらず、多くの方に参加いただいた。相変わらず、皆さんの「知的な好奇心」は旺盛であるのがよくわかった。
今回は、つくば国際大学の澤田和彦教授から脳のシワに焦点をあてて話していただいた。題目は「脳のシワから何を知ることができるか?」である。まず、人間の脳の大きさやシワの数を他の哺乳類動物と比較することから始まり、脳の大きさやシワの数はある程度は体の大きさに関係しているが、大脳皮質の発達は「社会性」と関係しているという。そして、人間では、脳のシワは生まれる前に出来上がるが、その形は生まれてからの環境や経験の影響を受けるという。ここで「エピジェネティクス」という言葉を教えていただいた。やはり、人間は生まれてからの生活、環境や経験、そして社会性がいかに大切かを改めて教えていただいた。ここれは本当に重要なことである。
つぎに、大脳皮質の領域ごとの機能についての説明である。人間だけ右利きが多く、大脳皮質の左側が発達しているのは言語の使用に関係があるのではないかという。また、大脳皮質の形の左右差が失われると自閉症や統合失調症、発達障害などの様々な精神疾患を生ずるという。その例としていわゆる「天才」と言われる人を例にあげて説明した。しかし、彼らは脳の一部の機能のみが極度に発達しただけだという。ここでは「精神疾患」とは何なのかを考えさせられた。
澤田先生の講話を聞いていて、改めて人間の脳の面白さや不思議さ、そして偉大さを知った。これは、僕だけではなく参加した全員が感じたようで、多くの質問や意見が出された。
今回は、阿部さんに設置していただいたスピーカシステムのおかげで、先生の話も実に聞き取りやすかった。阿部さんにも感謝したい。
個人的には、最近、物忘れがひどい! 先生に、「海馬を鍛える方法」を聞くのを忘れたのが気がかりである(笑)。
トークサロンへのお誘い
= 茶道教室のお知らせ =
第31回トークサロンのご案内
第30回えんじゅトークサロンが開催されました
昨日、今年度最初の「第30回えんじゅトークサロン」が開催された。当初、いたるところでイベントが開かれている時期なので、どれほどの人が来てくれるか不安であったが、いざ当日を迎えてみると、いつものように多くの方に参加していただいた。
今回の講師は、4年前に地元で『八郷留学』を立ち上げた原部直輝さんである。「暮らしも遊びも物語も作るのは全部 君だ」をテーマにして『八郷留学』について話していただいた。
講演は、まず『八郷留学』が活動している八郷地域の紹介から始まり、その具体的な活動内容、運営体制、そしてこれまでの展開の軌跡などの説明があった。始まった3年前では参加者が50人強だったのが、昨年度は200名を超えるまでに発展したという。参加者の地域も、年々次第に近隣から遠方の都市部へ広がっている。これまでに多くの人から受け入れられたのは、子供たちが八郷の自然や暮らしの中で過すうちに、様々な「面白いもの」「夢中になれる」ものを自ら発見して体験することよって、人が成長するのに最も大切な「自己肯定感」を実感することを目指したからだろう。母親の声でも「自分に自信を得たようだ」とか「乗り越える力を得たようだ」とか「五感が活発になった」とかがあった。
また、こうした『八郷留学』の活動が、原部さんと同世代の若者や地域住民などの多くの協力者に支えられていることも知った。「八郷全体が子供たちの自然教育や体験の場となって欲しい」という原部さんたちの夢が、実現に向けて確実に歩み始めているのを感じた。もちろん、私もこのような方向には全面的に賛成である。
今回のトークサロンでは、地域の抱える空き家問題から農業政策、教育などについて、これまでになく参加者から多くの質問や感想の声があった。参加者同士で意見を述べ合う場面も見られた。参加者全員が、一つになって教育や地域のことを考える機会になった。講演内容について、講演者と参加者や参加者同士が活発に意見を交換するのもトークサロンの醍醐味でもあるので、この点でも今回の講演は実り大きいものだった。
原部直輝さん、ありがとうございました。