第26回 えんじゅトークサロンのご案内

 『えんじゅトークサロン』も、今月から後期に入りました。後半期の初回は、理学療法士・介護福祉士の岡田慎一郎さんによる「古武術に学ぶ体の使い方」をテーマにしたトークです。

 岡田慎一郎さんは、武術研究家の甲野善紀氏と出会い、古武術の身体運用法を用いた「古武術介護」を提唱して大きな反響を呼びました。多くの著書やNHK総合テレビの「あさイチ!」やテレビ東京などで、すでにご存知の方も多いと思います。
 今回の「トークサロン」では、筋力に頼らず、体に負担のかけない古武術の合理的な動きをヒントに、日常動作の改善と発想の転換を、会場で実践を交えながら教えていただきます。
 子供から高齢者の方まで、改めて自分の身体の使い方を見直す良い機会になることでしょう。多くの方の参加を望みます。お待ちしております。

 最近、私も歳のせいか、たびたび筋力の衰えと動きの鈍さを感じることが多くなりました。今回のトークサロンに期待しています。

 日時: 2023年 10月28日(第4土曜日) 13:30~
 講師: 岡田慎一郎
 テーマ:「古武術に学ぶ体の使い方」
 参加費: 1500円/人 (珈琲、お菓子付き)

◉ 参加を希望される方は、早目に下記のところまで連絡してください。
申込問合先:Tel. 080-9295-4893(野村), 090-4425- 4679(木崎)
メール: bookcafe.enju@gmail.com または、このホームページの連絡先ページから
 注)今回から冬時間となり、開始時間が午後1時30分となります。ご注意ください。
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「第25回トークサロン」が開催されました

 第25回の『えんじゅトークサロン』は、つくば国際大学の岸本亨教授から「昆虫はお好き?〜昆虫に学び、昆虫を楽しむ〜」と題して、話をいただいた。

「地球は虫の星」と言ってもいいほど、あらゆる場所に膨大な数で生息している昆虫。生活の身近にいる昆虫。興味深い生態と人類との古い関わりがあるのに、私たちは昆虫を良く知らない。そんな昆虫の世界を、岸本亨先生がわかりやすく垣間見せてくれた。

 まずは、生物としての昆虫の位置づけやその特徴の説明から始まり、人類との関わりなどの文化史的な側面、そして現在話題になっている「昆虫食」の話などである。「昆虫食」では、実際に何種類もの昆虫加工食品が参加者に振る舞われた。
 先生によると、人類が昆虫を食料としていたのは先史時代からであり、現在でも、日本を含む多く国で食べられており、食品添加物として日常的に口に入れているとのことである。栄養価も他の肉類よりも優れている。そして環境負荷も少ない。そして将来予想される世界的な食糧難の備え・・・などなど。

 岸本先生の話を聞いているうちに、だんだんと昆虫を食べるということが、そう特別なことだとは思えなくなってきたから不思議である(私は好んでまでには至らないが)。質問も多数出て、いつものように会場は大いに盛り上がり、先生が会場に回した昆虫加工食品の皿もほとんど空になっていた。

 岸本亨先生、ありがとうございました。

9/23のトークサロンのご案内

 今月9月23日(第4土曜日)の『えんじゅトークサロン』は、つくば国際大学教授の岸本亨先生による「虫」の話です。岸本先生は、約3年前から、八郷盆地のあちこちを歩いて昆虫を始め様々な自然を調査されています。その成果を毎回美しい写真と共にフェイスブックの”Yasato Nature`s Notebook”で発表しています。

 先生から次のような案内がありました。
 「3年前のトークサロンでお話をした「生き物のつながりの物語」その第2弾。今回の主役は昆虫。子供の頃好きだったのに大人になるとなぜか忌み嫌われる存在となってしまう昆虫。しかし、その存在は地球生態系において重要な役割を果たし、私たちの暮らしや科学技術の発展にとって大切な存在です。今回は昆虫の理解を深め、少しでもその存在の大切さを感じて頂けるよう、昆虫とは何か、昆虫の不思議な世界、そして人類との関わりついてお話します。」

 ぜひ、多くの方の参加を希望します。

 日時: 2023年9月23日(第4土曜日) 1400~
 講師: 岸本 亨教授
 テーマ:生き物のつながりの物語:
       「虫はお好き?~昆虫に学び、昆虫を楽しむ~」

 参加費: 1500円/人 (珈琲、お菓子付き)

◉ 参加を希望される方は、早目に下記のところまで連絡してください。
申込問合先:Tel. 080-9295-4893(野村), 090-4425- 4679(木崎)

メール: bookcafe.enju@gmail.com または、このホームページの連絡先ページから

注)写真は、岸本先生の Yasato Nature’s Notebook からの引用です。

「えんじゅ」再開

今年は、厳しい暑さが続いきましたが、お元気でお過ごしですか。

『えんじゅ』の夏休みも、今月いっぱいで終わり、いよいよ今週の土曜日(9月2日)から、通常の営業(毎金曜、土曜)に戻ります。

 「えんじゅ」の縁側に座ってコーヒーを飲んでいると、美しく実った稲田から吹く風がとても心地良いです。ご来店をお持ちしています。

 なお、「トークサロン」も始動します。9月23日(土)は、岸本亨先生による昆虫をテーマにしたお話です。ぜひ、ご参加ください。

 

『第23回 えんじゅトークサロン』のご案内

 今月27日のトークサロンは、慶応義塾大学理工学部准教授の井本 由紀先生とイラストレーターの松原 彩さんを迎えて、「自分の感情の手綱を握る~感情リテラシーを育むには?」をテーマにして話していただきます。

 私たちの「感情」は、外の世界との関わりの中で、常に生まれ、働き続けています。時として暴れ馬のように心を掻き乱したり、関係を破壊したりします。しかし、一方では行動力の源泉となって、他者に感動を与えたり関係性を豊かにする力を持っています。
現代は、インターネットの発達などで、常に心が外に開かれて、その分、感情も大きく揺らぎやすい時代です。だからこそ、自分の感情の手綱を自分で握る力”感情リテラシー”を育むことが強く求められます。

 井本由紀先生は、日本と英米の教育文化の違いを文化人類学の観点から研究しており、特に、東洋思想や古来の心身技法を取り入れた「観想教育」というアメリカの教育について研究しています。

 今回は、井本由紀先生が翻訳し、松原彩さんがイラスト描いて出版された『SEEラーニングブック』を紹介しながら、いかに自分の感情をコントロールしたら良いのか?、いかに”感情リテラシー”を育んだら良いか?、を教えていただきます。

 私のように、何歳になっても怒ったり、悩んだり、落ち込んだりする者としては、大いに期待しています。多くの方の参加をお待ちしています。

 日時: 2023年 5月27日(第4土曜日) 1400~
 講師: 井本 由紀、松原 彩
 テーマ:「自分の感情の手綱を握る~感情リテラシーを育むには?」
 参加費: 1500円/人 (珈琲、お菓子付き)

◉ 参加を希望される方は、早目に下記のところまで連絡してください。
申込問合先:Tel. 080-9295-4893(野村), 090-4425- 4679(木崎)
メール: bookcafe.enju@gmail.com または、このホームページの連絡先ページから

『第22回 トークサロン』が開催されました

 昨日、今年度のスタートを切って『第22回トークサロン』が開催された。講師は、山田昌彦先生である、テーマは、ブドウの新品種「シャインマスカット」の開発について。 山田先生は、元「農研機構」に勤務されていた時に、シャインマスカットを始め、次々とブドウの新品種を開発された。
 今回のトークサロンでは。いかにシャインマスカットが開発されたかを中心に、開発目標の設定、実現するまでの道のり、交配の具体的な方法、そして今後の方向などについて、詳しくまた分かりやすく話していただいた。

 先生は、私たち日本人の食味志向が、時代とともに「欧州ブドウ」風味、大粒で、種無し、皮ごと食べられるのを好むようになってきたことを豊富な図表やデータを使って示した。しかし、それらを満たす品種を栽培するとなると多雨多湿な日本では病気が多発して非常に難しい。山田先生等は、この背反する特性を、欧州ブドウ系列と米国ブドウの系列を交雑させることで実現したのである。その道のりは、想像を絶するほど厳しく、長い年月を要した。なんと、ベースになる品種を選抜して、シャインマスカットを作出するまでには、70近くの組み合わせ交配を行い、約4500もの交雑実生を育成し、その一つ一つを評価したのである。こんなことは民間では決して出来ない。改めて国立機関の存在意義を認識した。

 きっと、今回のトークサロンの参加者は、これからブドウを食する時には、きっと山田先生の話を思い出すことだろう。
 四季を通して美味しい果物が豊富な八郷の地に、奇しくも先生のような方が来られて住まわれ、家族でブドウ園を開園したというのは、何か不思議な「土地との縁」があるような気がする。

 山田昌彦先生、有難うございました。

2023年度『トークサロン』のご案内

 来週から新年度です。下記の通り『えんじゅトークサロン』の開催予定をお知らせします。今年度も、さまざまな分野の講師を招いて魅力的なテーマについて話をうかがいます。

 ぜひ、ご参加下さい。お待ちしています。

第21回トークサロンが開催されました

 昨日、第21回の『えんじゅトークサロン』が開催された。それまでの暖かな陽気が一変して、雨の降る肌寒い日になった。そんな中でも多くの方に来店していただき、大いに盛況な回となった。

 今回は、「やさとことばの会」の山田みどりさんから「辞書の表現」と題して、お父さんが編集主幹となって出版された『三省堂 新明解国語辞典』について、その目指したものが何であるかを娘の視点から話していただいた。『新明解国語辞典』は、出版当初からそのユニークな個性が有名で多くの評論や小説が取り上げている。僕も昔、ずいぶんと「気骨または奇骨」ある辞書だなと驚いた覚えがある。

 今回のトークサロンでは、山田みどりさんから、『新明解国語辞典』の独特の個性(「新解さんの謎」とも言われる)について、初版の序文やいくつもの項目を取り上げて具体的に示していただいた。また、辞書誕生の経緯についても説明があった。これは山田みどりさんにとっては、父親の山田忠雄氏がこの辞書で目指したものの再確認であるとともに祖父である国文法学者の山田孝雄氏から繋がる一族の言語学者の流れの確認でもあったようだ。一方、私たちにとっては「新解さんの謎」の謎解きであり、非常に知的好奇心を刺激するものであった。

 しかし、話は単に辞書の説明だけには止まらない。山田みどりさんの説明の端々には、父親である山田忠雄氏への深い尊敬と愛情が現れていて、聞いている参加者全員もその姿に感動した。きっと、今回のトークサロンを準備する過程が、改めて父親を思う契機になったのだろう。殊に、辞書の第5版以降父親の志が途切れたかのように思えたが、最新版の第8版で再び初版の序文が掲載され、項目の語釈に父親と同じ方向性を見つけたと述べた時の喜びの表情は印象的だった。

 山田みどりさん、お疲れ様でした。有難うございました。

25日「トークサロン」、辞書の話

 国語辞書は面白い! 暇なときに拾い読みをすると止まらなくなる。特に、三省堂の『新明解国語辞典』(新解さん)の語釈は個性的で味わい深い。この辞書を取り上げた本やファンが多いのもうなずけます。

 来週3月25日(土)のトークサロンでは、この『新明解国語辞典』の編纂主幹の山田忠雄氏のお嬢さんが、父親が目指した辞書について語ります。『新明解国語辞典』の面白さの謎を明かしてくれます。まだ、席に若干の余裕がありますので、ぜひ、この機会にご参加ください。

 きっと、「国語辞書」とは、こんなに面白いものだったのかと気付かれると思います。参加の際には、どんなものでもお持ちの辞書を持参してください。多くの発見があることでしょう。

※ トークサロン内容の詳細、参加申し込み先は、前回の記事をご覧ください。又は 080-9295-4893(野村)まで電話を。

2月度『トークサロン』のご案内

 皆さんは、石岡市八郷地区が日本でも有数のハングライダーの適地だということを知っていましたか?かつてワールドカップが開催されたほどです。幾つものスクールがあり、日本を代表する選手や愛好家がたくさん住んでいます。今月の『トークサロン』でお話をいただく北野正浩さんもその一人で、元日本代表チームのリーダーとして、選手を引き連れて海外の競技に参加していました。現在は、『NASAハングパラグライディングスクール』の指導教官をしています。

 今月の『トークサロン』では、その北野さんから、ハンググライダーとはどのようなものから始まり、空を飛ぶ原理や飛ぶための様々な条件などを「えんじゅ」の庭に本物の機材を展示して説明していただきます。また、八郷がなぜハンググライダーに向いているかの理由も教えていただきます。

 さらに、北野さんやその仲間が上空から撮影した画像や動画も、「えんじゅ」の大画面に投影して、あたかも参加者が実際に空を飛んでいるかのような気分を味わっていただきます。上空から見た四季折々の八郷盆地や筑波山周辺などの美しい光景がご覧いただけます。これなら高所恐怖症の人も安心でしょう(笑)

 ハンググライダーに関心がある人、ただ空からの映像が見たい人、鳥の気分になりたい人も、是非、今回の『トークサロン」にご参加ください。お待ちしています。

 日時: 2023年 2月25日(第4土曜日) 13:30〜16:30
 講師: 北野 正浩 
 テーマ: 「素晴らしいハンググライダーの世界」
 参加費: 1500円/人 (珈琲、お菓子付き)

◉ 参加を希望される方は、早目に下記のところまで連絡してください。
 申込問合先:Tel. 080-9295-4893(野村), 090-4425- 4679(木崎)
 メール: bookcafe.enju@gmail.com または、ホームページの連絡先ページから

※ 現在、冬時間ですので開始が午後1時30分となります。ご注意ください。

※ 下の写真で、えんじゅの木の先にハンググライダーが、飛んでいるのが判りますか?

アッ! ハンググライダーだ!