2023年度『トークサロン』のご案内

 来週から新年度です。下記の通り『えんじゅトークサロン』の開催予定をお知らせします。今年度も、さまざまな分野の講師を招いて魅力的なテーマについて話をうかがいます。

 ぜひ、ご参加下さい。お待ちしています。

第21回トークサロンが開催されました

 昨日、第21回の『えんじゅトークサロン』が開催された。それまでの暖かな陽気が一変して、雨の降る肌寒い日になった。そんな中でも多くの方に来店していただき、大いに盛況な回となった。

 今回は、「やさとことばの会」の山田みどりさんから「辞書の表現」と題して、お父さんが編集主幹となって出版された『三省堂 新明解国語辞典』について、その目指したものが何であるかを娘の視点から話していただいた。『新明解国語辞典』は、出版当初からそのユニークな個性が有名で多くの評論や小説が取り上げている。僕も昔、ずいぶんと「気骨または奇骨」ある辞書だなと驚いた覚えがある。

 今回のトークサロンでは、山田みどりさんから、『新明解国語辞典』の独特の個性(「新解さんの謎」とも言われる)について、初版の序文やいくつもの項目を取り上げて具体的に示していただいた。また、辞書誕生の経緯についても説明があった。これは山田みどりさんにとっては、父親の山田忠雄氏がこの辞書で目指したものの再確認であるとともに祖父である国文法学者の山田孝雄氏から繋がる一族の言語学者の流れの確認でもあったようだ。一方、私たちにとっては「新解さんの謎」の謎解きであり、非常に知的好奇心を刺激するものであった。

 しかし、話は単に辞書の説明だけには止まらない。山田みどりさんの説明の端々には、父親である山田忠雄氏への深い尊敬と愛情が現れていて、聞いている参加者全員もその姿に感動した。きっと、今回のトークサロンを準備する過程が、改めて父親を思う契機になったのだろう。殊に、辞書の第5版以降父親の志が途切れたかのように思えたが、最新版の第8版で再び初版の序文が掲載され、項目の語釈に父親と同じ方向性を見つけたと述べた時の喜びの表情は印象的だった。

 山田みどりさん、お疲れ様でした。有難うございました。

今年もやります!上青柳の大山桜ツワー

あちこちの桜が一斉に咲き始めました。毎年恒例の大山桜の観桜会を下記の日程で開催します。早春の里山を一緒に散策しましょう。
ぜひ、この機会にご参加ください。

日時 : 3月31日(金) 及び 4月1日(土)
集合 : 午前10時 「えんじゅ」集合
食事等: えんじゅ米の混ぜご飯、キノコ汁、コーヒー、お菓子付き
参加費: 1000円/人
予約 : 参加を希望される方は、前日の3月30日(木)までに、下記のところまでお申し込み下さい。
080-9295-4893(野村)、090-4425-4679(木崎)
HPの連絡先ページからも予約できます。

25日「トークサロン」、辞書の話

 国語辞書は面白い! 暇なときに拾い読みをすると止まらなくなる。特に、三省堂の『新明解国語辞典』(新解さん)の語釈は個性的で味わい深い。この辞書を取り上げた本やファンが多いのもうなずけます。

 来週3月25日(土)のトークサロンでは、この『新明解国語辞典』の編纂主幹の山田忠雄氏のお嬢さんが、父親が目指した辞書について語ります。『新明解国語辞典』の面白さの謎を明かしてくれます。まだ、席に若干の余裕がありますので、ぜひ、この機会にご参加ください。

 きっと、「国語辞書」とは、こんなに面白いものだったのかと気付かれると思います。参加の際には、どんなものでもお持ちの辞書を持参してください。多くの発見があることでしょう。

※ トークサロン内容の詳細、参加申し込み先は、前回の記事をご覧ください。又は 080-9295-4893(野村)まで電話を。

3月度『第21回 トークサロン』のご案内

 学生時代、誰もが必ずといっていいほどお世話になった国語辞典、今やスマホのアプリにもダウンロードされ、気軽に調べることもできます。ところで、その辞書にも出版社によってそれぞれ特徴や”性格”があることをご存知でしょうか?

 今回のトークサロンは、その数ある国語辞典の中でも根強いファンを持つ三省堂『新明解国語辞典』のお話です。話して下さるのは”新明解”の礎を築いた編集主幹、山田忠雄氏のお嬢さんである 山田みどり さん。

 みどりさんは、1997年12月に八郷の地に移住され、一匹のわんちゃんと二匹のねこちゃんと一緒に長くこの地に暮らしています。これまた、八郷愛にあふれる方です。2000年に、それまで勤められた大学の職を辞してからは「やさとことばの会」を立ち上げられるなど、”ことば”に対して深い見識と熱い思いをお持ちです。辞書を編纂するということが、どれほど大変な仕事なのか、どれほどの思いに支えられた仕事なのか、お父様のなされた途方もない仕事を、お嬢さんの目を通して語っていただきます。

 小説『舟を編む』や『新解さんの謎』などで辞書編集者の仕事や国語辞典に興味を持たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?  春の陽光きらめく八郷で、みなさんのお越しをお待ちしています。 (S.K)

 日時: 2023年 3月25日(第4土曜日) 13:30〜15:30
 講師: 山田みどり
 テーマ: 「辞書の表現」
 参加費: 1500円/人 (珈琲、お菓子付き)

◉ 参加を希望される方は、早目に下記のところまで連絡してください。
 申込問合先:Tel. 080-9295-4893(野村), 090-4425- 4679(木崎)
 メール: bookcafe.enju@gmail.com または、ホームページの連絡先ページから

※ 現在、冬時間ですので開始が午後1時30分となります。ご注意ください。