「えんじゅ」再開

今年は、厳しい暑さが続いきましたが、お元気でお過ごしですか。

『えんじゅ』の夏休みも、今月いっぱいで終わり、いよいよ今週の土曜日(9月2日)から、通常の営業(毎金曜、土曜)に戻ります。

 「えんじゅ」の縁側に座ってコーヒーを飲んでいると、美しく実った稲田から吹く風がとても心地良いです。ご来店をお持ちしています。

 なお、「トークサロン」も始動します。9月23日(土)は、岸本亨先生による昆虫をテーマにしたお話です。ぜひ、ご参加ください。

 

パネルディスカッションと映画のご案内

名実ともに、八郷地区が「有機農業の里」として認められました!
この度、「JAやさと」の有機栽培部会が、『第52回 日本農業賞』を受賞しました。
 これを機に、第一部は先月のトークサロンでお話しをいただいた魚住道郎さんをはじめ、中島紀一さん、芝山 進さん、原部直樹さん、神生賢一さん等によって、「交流から創造へ」をテーマにしてパネルディスカッションを開催します。地域の未来を食と農と人々の交流から考える集いです。
 また、第二部では、有機農家のドキュメント映画『百姓の百の声』を鑑賞します。これには、魚住道郎さん家族などの八郷の農家も登場します。

 ぜひ、ご参加ください。

開催日; 8月19日(土) 13;00 〜17;00
場所 ; 石岡市中央公民館 大講堂
       (石岡市柿岡 5680-1)
主催 ; JAやさと
● 入場料は無料です。
● 途中からの入場・退出も可能です。

 

第24回 トークサロンのご案内

八郷は、美しい里山の風景ばかりではなく、美味しい果物や新鮮で安全な野菜の産地というイメージがあります。確かに、八郷は日本でも有数の有機野菜の生産地であり、また、若い人たちが、続々と農業の担い手となっています。こうした八郷のイメージを確立し、新しい農業の在り方を、半世紀をかけて築いてきた代表者として、今月の「トークサロン」で講演をして頂く魚住道郎さんがいます。

 魚住道郎さんが理事長となっている「日本有機農業研究会」は、「生産者と消費者が提携」して、環境破壊を伴わないやり方で健康的で美味しい食物を生産するための農法(有機農業)を探求することを目的として、1971年に結成された日本最大の団体です。

 魚住道郎さんは、1974年に消費自給農場「たまごの会」の建設に参加し、1980年に独立して以来、今日までの約五十年間、二世代にわたって有機農業に取り組んできました。今回の「第24回 えんじゅトークサロン」では、その魚住さんにこれからの農業生産者と消費者の関係や農業者の在り方や農法などを豊富な経験を踏まえて語っていただきます。また、魚住さんは「援農から縁農へ」を提唱され、農作業に不慣れな消費者が、効率よく、楽しく作業するための様々なアイデアや農具類も考案されています。今回のトークサロンでは、それらも紹介していただけます。

 農業従事者はもちろん、農業や食べ物に関心がある方、家庭菜園を趣味としている方にも、大変参考になると思われます。ぜひ、ご参加ください。

 日時: 2023年 6月24日(第4土曜日) 1400~
 講師: 魚住 道郎
 テーマ:「有機農業で生きて、生かされ、生き抜く」
 参加費: 1500円/人 (珈琲、お菓子付き)
◉ 参加を希望される方は、早目に下記のところまで連絡してください。
申込問合先:Tel. 080-9295-4893(野村), 090-4425- 4679(木崎)

メール: bookcafe.enju@gmail.com または、このホームページの連絡先ページから

『第23回 えんじゅトークサロン』が開催されました

 先日の土曜日、『第23回 えんじゅトークサロン」が開催されました。今回は、「自分の感情の手綱を握る〜感情リテラシーを育むには?」をテーマに、慶應義塾大学准教授の井本由紀先生とイラストレーターの松原彩さんに講演して頂きました。

 現在、お二人が推進している『SEEラーニングシステム』について、SEEラーニングの理論、それが目指すものなどについての説明がありました。一筋縄では捉えられない私たちの「感情」について、科学と宗教の両面から光を当て、そのメカニズムとそれを統御するための方法を具体的に教えていただきました。
 感情リテラシーを育むためには、・身体感覚に気づき、・感情に気づき ・自分と相手が必要としているニーズに気づき ・お互いのニーズを満たすためのコミュニケーションを模索し続ける ・自律神経を整えるための諸方策を実践するのが大切であるとのことです。

 今回のトークサロンでは、途中でワークショップも行われ、参加者に自分の「危なげな感情」に気づいて、それとどう付き合ったか?、他人の危なげな感情・情動に何ができるか?などについて用紙に書き出してもらい、隣の人と話したり会場で発表してもらいました。豊富な人生経験を経た参加者のことですから、様々な意見が出され、井本先生との意見交換なども活発に行われました。おかげで、本来のトークサロンらしい充実した回となったと言えるでしょう。
 井本由紀先生、松原彩さん、有難うございました。

『第23回 えんじゅトークサロン』のご案内

 今月27日のトークサロンは、慶応義塾大学理工学部准教授の井本 由紀先生とイラストレーターの松原 彩さんを迎えて、「自分の感情の手綱を握る~感情リテラシーを育むには?」をテーマにして話していただきます。

 私たちの「感情」は、外の世界との関わりの中で、常に生まれ、働き続けています。時として暴れ馬のように心を掻き乱したり、関係を破壊したりします。しかし、一方では行動力の源泉となって、他者に感動を与えたり関係性を豊かにする力を持っています。
現代は、インターネットの発達などで、常に心が外に開かれて、その分、感情も大きく揺らぎやすい時代です。だからこそ、自分の感情の手綱を自分で握る力”感情リテラシー”を育むことが強く求められます。

 井本由紀先生は、日本と英米の教育文化の違いを文化人類学の観点から研究しており、特に、東洋思想や古来の心身技法を取り入れた「観想教育」というアメリカの教育について研究しています。

 今回は、井本由紀先生が翻訳し、松原彩さんがイラスト描いて出版された『SEEラーニングブック』を紹介しながら、いかに自分の感情をコントロールしたら良いのか?、いかに”感情リテラシー”を育んだら良いか?、を教えていただきます。

 私のように、何歳になっても怒ったり、悩んだり、落ち込んだりする者としては、大いに期待しています。多くの方の参加をお待ちしています。

 日時: 2023年 5月27日(第4土曜日) 1400~
 講師: 井本 由紀、松原 彩
 テーマ:「自分の感情の手綱を握る~感情リテラシーを育むには?」
 参加費: 1500円/人 (珈琲、お菓子付き)

◉ 参加を希望される方は、早目に下記のところまで連絡してください。
申込問合先:Tel. 080-9295-4893(野村), 090-4425- 4679(木崎)
メール: bookcafe.enju@gmail.com または、このホームページの連絡先ページから

『第22回 トークサロン』が開催されました

 昨日、今年度のスタートを切って『第22回トークサロン』が開催された。講師は、山田昌彦先生である、テーマは、ブドウの新品種「シャインマスカット」の開発について。 山田先生は、元「農研機構」に勤務されていた時に、シャインマスカットを始め、次々とブドウの新品種を開発された。
 今回のトークサロンでは。いかにシャインマスカットが開発されたかを中心に、開発目標の設定、実現するまでの道のり、交配の具体的な方法、そして今後の方向などについて、詳しくまた分かりやすく話していただいた。

 先生は、私たち日本人の食味志向が、時代とともに「欧州ブドウ」風味、大粒で、種無し、皮ごと食べられるのを好むようになってきたことを豊富な図表やデータを使って示した。しかし、それらを満たす品種を栽培するとなると多雨多湿な日本では病気が多発して非常に難しい。山田先生等は、この背反する特性を、欧州ブドウ系列と米国ブドウの系列を交雑させることで実現したのである。その道のりは、想像を絶するほど厳しく、長い年月を要した。なんと、ベースになる品種を選抜して、シャインマスカットを作出するまでには、70近くの組み合わせ交配を行い、約4500もの交雑実生を育成し、その一つ一つを評価したのである。こんなことは民間では決して出来ない。改めて国立機関の存在意義を認識した。

 きっと、今回のトークサロンの参加者は、これからブドウを食する時には、きっと山田先生の話を思い出すことだろう。
 四季を通して美味しい果物が豊富な八郷の地に、奇しくも先生のような方が来られて住まわれ、家族でブドウ園を開園したというのは、何か不思議な「土地との縁」があるような気がする。

 山田昌彦先生、有難うございました。

第22回『トークサロン』のご案内

 今月の『第22回えんじゅトークサロン』は、誰でも知っているブドウの新品種「シャインマスカット」を開発した山田昌彦先生から、開発に関するさまざまな事柄をお聞きします。

 山田先生は、長年にわたり国立機関である『農研機構』でブドウ・カキの品種改良や栽培技術の研究に従事し、あの有名な「シャインマスカット」や「クイーンニーナ」などブドウ14品種を開発育成しました。「シャインマスカット」では園芸功労賞、品種改良の研究では日本農学賞を受賞されています。また、日本大学 生物資源科学部の特任教授として、若い人の育成にも尽力されています。

 あの今までに無かった味の美味しいブドウ、大粒で種なし、皮ごと食べられる「シャインマスカット」。それがどのようにして作出されたのか、その品種特性と栽培技術、そしてこれからの展望などを話していただきます。

 世界的な傑作品種である「シャインマスカット」の開発者から、直接に話を聞ける機会は滅多にありません。加えて嬉しいのは開発者自らが、八郷において家族でブドウ園を開設し栽培している事です。
 ぜひ、今回の『トークサロン』にご参加下さい。お待ちしております。

 日時: 2023年 4月22日(第4土曜日) 1400~
 講師: 山田 昌彦
 テーマ: ブドウの新品種「シャインマスカット」の開発について
 参加費: 1500円/人 (珈琲、お菓子付き)

◉ 参加を希望される方は、早目に下記のところまで連絡してください。
 申込問合先:Tel. 080-9295-4893(野村), 090-4425- 4679(木崎)
 メール: bookcafe.enju@gmail.com または、ホームページの連絡先ページから
 ※ 今回から夏時間となり、開始が午後2時となります。

今日(4/1)のえんじゅ近くの梨畑

2023年度『トークサロン』のご案内

 来週から新年度です。下記の通り『えんじゅトークサロン』の開催予定をお知らせします。今年度も、さまざまな分野の講師を招いて魅力的なテーマについて話をうかがいます。

 ぜひ、ご参加下さい。お待ちしています。

第21回トークサロンが開催されました

 昨日、第21回の『えんじゅトークサロン』が開催された。それまでの暖かな陽気が一変して、雨の降る肌寒い日になった。そんな中でも多くの方に来店していただき、大いに盛況な回となった。

 今回は、「やさとことばの会」の山田みどりさんから「辞書の表現」と題して、お父さんが編集主幹となって出版された『三省堂 新明解国語辞典』について、その目指したものが何であるかを娘の視点から話していただいた。『新明解国語辞典』は、出版当初からそのユニークな個性が有名で多くの評論や小説が取り上げている。僕も昔、ずいぶんと「気骨または奇骨」ある辞書だなと驚いた覚えがある。

 今回のトークサロンでは、山田みどりさんから、『新明解国語辞典』の独特の個性(「新解さんの謎」とも言われる)について、初版の序文やいくつもの項目を取り上げて具体的に示していただいた。また、辞書誕生の経緯についても説明があった。これは山田みどりさんにとっては、父親の山田忠雄氏がこの辞書で目指したものの再確認であるとともに祖父である国文法学者の山田孝雄氏から繋がる一族の言語学者の流れの確認でもあったようだ。一方、私たちにとっては「新解さんの謎」の謎解きであり、非常に知的好奇心を刺激するものであった。

 しかし、話は単に辞書の説明だけには止まらない。山田みどりさんの説明の端々には、父親である山田忠雄氏への深い尊敬と愛情が現れていて、聞いている参加者全員もその姿に感動した。きっと、今回のトークサロンを準備する過程が、改めて父親を思う契機になったのだろう。殊に、辞書の第5版以降父親の志が途切れたかのように思えたが、最新版の第8版で再び初版の序文が掲載され、項目の語釈に父親と同じ方向性を見つけたと述べた時の喜びの表情は印象的だった。

 山田みどりさん、お疲れ様でした。有難うございました。

今年もやります!上青柳の大山桜ツワー

あちこちの桜が一斉に咲き始めました。毎年恒例の大山桜の観桜会を下記の日程で開催します。早春の里山を一緒に散策しましょう。
ぜひ、この機会にご参加ください。

日時 : 3月31日(金) 及び 4月1日(土)
集合 : 午前10時 「えんじゅ」集合
食事等: えんじゅ米の混ぜご飯、キノコ汁、コーヒー、お菓子付き
参加費: 1000円/人
予約 : 参加を希望される方は、前日の3月30日(木)までに、下記のところまでお申し込み下さい。
080-9295-4893(野村)、090-4425-4679(木崎)
HPの連絡先ページからも予約できます。