第34回トークサロンが開催されました

 昨日、第34回えんじゅトークサロンが開催されました。今回の講師は、霊石山泰寧寺の大木道哉住職で、テーマは「坐禅を楽しむ!」である。坐禅というと地味で足が痛くなる苦行のイメージだから、当初は果たして参加者が集まるだろうかという懸念があったが、いざ、当日になると若い人から年配の方まで、多くの方に参加していただいた。
 今回のトークサロンは、三部構成になっており、まず大木住職の講義があり、曹洞宗と道元禅師、大本山である永平寺などについて、続いて「坐禅」と『正法眼蔵』、さらに現代の日本人の日常生活や気質に大きく影響を与えた禅宗の清規(しんぎ)と、その中の一つである「五観の偈」の説明があった。
 次は坐禅である。初めに住職から坐禅の仕方を丁寧に教えていただき、実際、参加者全員がその通りに坐禅を行った。座布に座って約25分間、明かりを落とした静かな山里の古民家の座敷で座った。皆さん真剣な表情である。あたりには凛とした雰囲気が張りつめていた。こんな事は、これまでのトークサロンで初めてである。
その後、質疑応答の時間が設けられ、自宅での坐禅やフルマインドネスとの違いなどについて参加者とやり取り行われた。
 坐禅を終えた後、参加者の何人かが「頭がスッキリした」とか「気分が清々しくなった」とか言っていた。実際に坐ってみて、改めて坐禅の良さ(楽しさ)に気づいたようである。終わってからも「今まで毎朝、フルマインドネスをやっていたが、これからは坐禅にする」というメールをいただいた。こういう声を聞くと主催者としてとても嬉しい。
 今回参加出来なかった方は、是非、毎月第1、3土曜日、泰寧寺で開催している座禅会に参加して欲しい。きっと坐禅の素晴らしさを体験できるでと思います。(泰寧寺さんの連絡先:0299-43-0682)
大木道哉住職、素晴らしい時間と体験をありがとうございました。

= 第34回 えんじゅトークサロンのご案内 =

今月から『えんじゅトークサロン』の後期日程が開始されます。今回の第34回トークサロンは「坐禅を楽しむ!」をテーマにして、霊石山泰寧寺の大木道哉住職から、実際に坐禅を指導していただき、その作法や歴史、および仏教の基本的な考え方をうかがいます。
泰寧寺は、八郷地区の根小屋にある曹洞宗の古刹で、山県大弐や片野城主・瀧川氏の墓があることで有名です。また、大木住職は、曹洞宗の総本山である永平寺で本格的な坐禅の修行をされてきた方です。
最近では、若い人でも生活の中に「瞑想」をとりれてい人が多いようです。誰でも様々なストレスや情報過多にさらされて、息苦しい社会になればなるほど、一人になって静かに自分と向き合う時間が欲しくなるのでしょう。幸い、日本には2500年前の釈迦以来、今日まで連綿として瞑想の本流である「坐禅」が伝わっています。
今回のトークサロンでは、この坐禅を、誰でも楽しく、気楽に体験できる機会を設けました。まず、大木住職から坐禅の仕方や心得を優しく教えていただき、実際に古民家の座敷で坐禅を行います。座るのが苦手な人には、イス坐禅も用意しました。
今回のトークサロンで坐禅の仕方を覚えれば 、いつでも何処でも座って、あわただしい日常生活の中に小さな「余裕」と「落ち着き」を取り戻せるようになるでしょう。
多くの方の参加を希望します。
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お申し込み、お問い合わせは下記のところまでお願いします。
 日時: 2024年 10月26日(第4土曜日) 13:30 〜15:30
 講師: 大木道哉
 テーマ:「坐禅を楽しむ!」
 参加費: 1500円/人 (珈琲、お菓子付き)
◉ 参加を希望される方は、早目に下記のところまでお申込みください。
申込問合先:Tel. 080-9295-4893(野村)、
         090-4425- 4679(木崎)
メール:bookcafe.enju@gmail.com
HP:  このホームページの「連絡ページ」からでも申込できます。
 ※  後期は、開始が午後1時30分からとなります。

第33回 トークサロンが開催されました

長い夏休みが終わり、久しぶりに『第33回 えんじゅトークサロン』が開催された。今回は、元茨城県歴史博物館の飯塚信久さんによる「石岡の昔話とその舞台を訪ねて」をテーマとした講演だった。会場は、昔から地元に伝わる民話や伝承を聞こうという参加者で熱気に溢れていた。
 飯塚信久さんは、地元への理解と愛着を持ち、誇りを育てようと、学校教育の中に昔話を積極的に取り入れてきた方です。現在でも、民話の発掘収集を続けているそうです。今回のトークサロンでは、その中から今年の干支に因んで「龍神山」にまつわる昔話を披露していただいた。

 私も、石岡地区と八郷地区の境にある龍神山は、漠然と「特別な山」だと思っていましたが、今回、飯塚さんの話を聞いて納得しました。
 龍神山には、龍神を祀っている「染谷佐志能神社」と「村上佐志能神社」というかなり古い神社があり、古くから人々に崇められてきました。その龍神山から流れて出た水が、麓に「柏原池」を作り、さらにそこから流れた水が「山王川」となって田畑を潤し、石岡の町を流れて周辺の人々の生活を支えた。昔、雨乞いの為に村人が村上佐志能神社の井戸水を竹筒に汲んで持ち帰ったという風習からも、いかにこの山が人々に深く崇拝されていたかがわかります。ここから幾つもの昔話が誕生したのでしょう。飯塚さんからは、月夜に柏原池に龍が美しい姫になって現れる「龍神姫の話」と三角山の「茨城童子の話」が紹介されました。参加者の多くがよく知っている場所だけに、懐かしげにまた楽しそうに聞き入っていました。また、改めて地元の魅力に気付かされたようで、今度、行ってみたいという声や登山ルートの質問もありました。

 今回のトークサロンで、改めて古い歴史を持つ石岡地方には多くの民話があるのを知りました。是非、飯塚さんには、これからも民話の研究を進めていただき、石岡が非常に魅力ある地域であることを広く伝えて欲しいと思います。

飯塚信久さん、ありがとうございました。

2024年度 後期の『えんじゅトークサロン』の内容

八郷の朝晩はだいぶ涼しくなって、秋らしい気候になりました。
2024年度 後期の『えんじゅトークサロン』の内容をご案内します。
今回も魅力あふれる講師とテーマを取り揃えて、皆様の参加をお待ちしております。
後期は、開始時間が13時30分からとなります。
参加申込、問い合わせ、その他については、下記をご覧ください。

秋の茶会のご案内

 里山の秋の気配を感じながら、お茶を一服いかがですか?
椅子席ですので、どうぞお気軽にお立ち寄りください。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
  とき : 10月5日(土) 10時〜15時
  ところ : ブックカフェ えんじゅ
  席主 :  裏千家准教授 宍戸由美
  会費 : 800円 (小中学生 300円)
  事前予約は、必要ありません。お好きな時にどうぞ。
秋そば

第33回 トークサロンのご案内です

石岡市は歴史豊かなところです。多くの遺跡や伝説が残されています。今月9月の『第33回 えんじゅトークサロン』は、「石岡の昔話とその舞台を訪ねて」をテーマに、元茨城県歴史博物館 学芸課課長の飯塚 信久さんからお話を伺います。
飯塚信久さんは民俗学の専門家です。多くの話題の中から、今回は、今年の干支にまつわる石岡の昔話を取り上げて、一つ目は「柏原池と龍神姫」、二つ目は「龍神山の鬼」について紹介していただきます。併せて、それぞれの舞台となる土地の紹介や風習、出来事についても詳しく話していただきます。
 また、石岡に住んでいる人でもほとんどの人が知らない昔話をスクリーンに映像を映し出して、紙芝居風にして話していただけるそうです。
今回のトークサロンは、子供から大人までが楽しめる回になりそうです。誰もが知っている身近な場所の昔話であるだけに、なおさら興味があります。
多くの方の参加をお待ちしています。
 日時: 2024年 9月28日(第4土曜日) 14:00 〜
 講師: 飯塚 信久
 テーマ:「石岡の昔話とその舞台を訪ねて」
 参加費: 1500円/人 (珈琲、お菓子付き)
◉ 参加を希望される方は、早目に下記のところまでお申込みください。
申込問合先:Tel. 090-4425- 4679(木崎)、080-9295-4893(野村)
メール: bookcafe.enju@gmail.com またはこのHPの連絡ページから

 

9月から再開します

「えんじゅ」の長い夏休みも終わります。来月9月から再開します。まずは6日(金)の絵画教室から、カフェは7日の土曜日からスタートします。いよいよ、コーヒーの美味しい季節が、まもなくやって来ます。
皆様の来店をお待ちしています。

第32回トークサロンが開催されました

 昨日(22日)と一昨日(21日)は、『第32回えんじゅトークサロン』が開催されました。今回は変則的で、毎週金曜日に開かれている「えんじゅ絵画教室」の生徒作品とえんじゅと関係深い「折原みと」さんの原画が二日間に渡って多数展示されました。
 初日は雨でしたが、多数の方々がひっきりなしに訪れて、古民家と新しく出来たアトリエでゆっくりと絵を鑑賞したり、珈琲を飲みながら作品談義に花を咲かせたりと思い思いの時間を過ごしていました。
「えんじゅ絵画教室」は、2年半ほど前に開始したのですから、それから絵を学び始めた人がほとんどです。それにしては、皆さん随分と上達したものです。やはり「継続は力」ですね。(私は途中で落ちこぼれましたー笑ー)
 「折原みと」さんの原画は、K先生が物置を見事にリノベーションしたAtelier Petit Ciel(アトリエ小さな空)に展示されました。折原みとさんの作品をじっと見ていると、どこかで会ったことがある女の子のような気がしてくるから不思議です。会場には、女性がたくさん訪れて懐かしそうに眺め入っていました。きっと、夢中になって読んでいた少女時代を思い出していたのかもしれません。
 『えんじゅ絵画教室』の生徒の皆さん、折原みとさん、ありがとうございました。

第32回 えんじゅトークサロン開催のお知らせ

今月の『第32回えんじゅトークサロン』は、『えんじゅ絵画教室作品展&折原みと原画展』です。毎週金曜日におこなっている「えんじゅ絵画教室」の生徒さんたちによるグループ展と併せて漫画家 折原みとさんの原画を展示します。
 今回は通常とは異なり二日間の開催です。時間内の都合の良いときにいらして、お茶でも飲みながらゆっくりとご覧ください。

予約は不要です。参加費なし。

日時 : 6月21日(金)、6月22日(土)
     10:00 〜 15:00
参加費 : 無料
予約 : 必要なし

 

第31回 トークサロンが開催されました

『第31回 えんじゅトークサロン』が昨日開かれた。今回は変則的に第3土曜日の開催であり、テーマがやや固く(笑)、難しそうであるのにもかかわらず、多くの方に参加いただいた。相変わらず、皆さんの「知的な好奇心」は旺盛であるのがよくわかった。

 今回は、つくば国際大学の澤田和彦教授から脳のシワに焦点をあてて話していただいた。題目は「脳のシワから何を知ることができるか?」である。まず、人間の脳の大きさやシワの数を他の哺乳類動物と比較することから始まり、脳の大きさやシワの数はある程度は体の大きさに関係しているが、大脳皮質の発達は「社会性」と関係しているという。そして、人間では、脳のシワは生まれる前に出来上がるが、その形は生まれてからの環境や経験の影響を受けるという。ここで「エピジェネティクス」という言葉を教えていただいた。やはり、人間は生まれてからの生活、環境や経験、そして社会性がいかに大切かを改めて教えていただいた。ここれは本当に重要なことである。

 更に、妊娠中の母親が置かれた環境の違いによって男性ホルモン(テストステロン)の影響に差があり、男性と女性の脳の形に違いが生ずるという。これは右手の薬指と人差し指の長さで判るという。ここで参加者は一斉に自分の手をかかげて眺めていた。

 つぎに、大脳皮質の領域ごとの機能についての説明である。人間だけ右利きが多く、大脳皮質の左側が発達しているのは言語の使用に関係があるのではないかという。また、大脳皮質の形の左右差が失われると自閉症や統合失調症、発達障害などの様々な精神疾患を生ずるという。その例としていわゆる「天才」と言われる人を例にあげて説明した。しかし、彼らは脳の一部の機能のみが極度に発達しただけだという。ここでは「精神疾患」とは何なのかを考えさせられた。

 澤田先生の講話を聞いていて、改めて人間の脳の面白さや不思議さ、そして偉大さを知った。これは、僕だけではなく参加した全員が感じたようで、多くの質問や意見が出された。

 今回は、阿部さんに設置していただいたスピーカシステムのおかげで、先生の話も実に聞き取りやすかった。阿部さんにも感謝したい。
 個人的には、最近、物忘れがひどい! 先生に、「海馬を鍛える方法」を聞くのを忘れたのが気がかりである(笑)。

 澤田和彦先生、貴重な話を聞かせていただいて有難うございました。