第36回 えんじゅトークサロンが開催されました

 一昨日の土曜日22日に、第36回えんじゅトークサロンが開催された。今回は、中原篤徳教授から「香道ー雅な香りの世界を知るー」と題して、奥深い香道の世界を案内していただいた。香道に触れる機会は少ない。この貴重な体験を味わおうと多くの参加者があった。着物姿の女性も多く参加して、「えんじゅ」はいつもとは違う雅な雰囲気に包まれた。
 まず、中原教授から香道の歴史的な話や香道で使う香木や香炉などの道具の説明があった。いずれも、極めて貴重な品々で高価なものである。博物館級のものといえる。それらの実物を身近で拝見して本当に感動した。
 次は実際に、「花月香」という「組香(くみこう)」という香遊びを体験した。香組みは、花が「うつれる影」と銘する「伽羅」と、月が「灯」と銘する「真南蛮」である。最初に試みとして「花」を聞き(嗅ぐ)、その香りを頼りに、次に出てくる香が「花」なのか、あるいは「月」なのかを当てる遊びである。これが難しい。あちこちで当たって喜ぶ声や間違って悔しがる声が聞こえた。優雅な遊びである。参加者の中には、昔の貴族になったつもりの人もいたかもしれない。
 香道への関心が高く、講演が終わっても熱心な人が残って、先生を囲んで延々と質問や香の話を続けていた。こんなところにも「えんじゅトークサロン」の良さがある。
中原篤徳教授、貴重な話と体験ありがとうございました。