一昨日の土曜日に『第35回えんじゅトークサロン』が開催された。今回は打ち込み音楽家のマスダ米笑(あべあつし)さんにお願いして、「パソコンで音楽をつくる」をテーマに講演していただいた。
「パソコン」、「作曲」とかなりハードルが高い。果たして、どれだけの人が関心を持って集まってくれるかと不安だったが、結果は若者から高齢の方までたくさんの人に参加していただいた。それも、すでに自作の音楽を配信している人や、これから作りたいという人も参加しているのに驚いた。
講演は、「パソコンで音楽を制作する楽しみ」についてから始まり、必要な機材、特にDAW(Digital Audio Workstation)の詳細な紹介があった。そして、マスダ米笑さんが制作した作品の動画を挟んで、後半はリズムやコード進行、ドラム、ベース、オブリガード、そしてボーカル録音、ミックスなどについて実演を混じて具体的な説明があり、更に出来上がった音楽の配信リリースにまで及んだ。
マスダさんが作った曲を聴いているだけで、リズムに合わせて自然と身体が動き出すようだった。このような音楽を、誰でもチョッとした機材費用と勉強とで作れてしまうとは、本当に驚きである。マスダさんが、冒頭で、「現代は音楽の楽しみ方の一つに「つくる」が入った」と言っていた意味を実感した。
今回の講演では、必ずしも全員が現代ポップス音楽やデジタル機能を理解できる人たちばかりでは無かったと思うが、マスダ米笑さんが楽しそうに話し、瞬く間に美しい軽快なリズムを生み出す「魔法」を見て、元気を貰ったようである。帰り際に、口々に楽しかったと言っていた。また、今回の講演を聴いて自分でも作りたくなった人もいたようだ。やはり音楽は楽しい!
マスダ米笑さん、素晴らしい機会をいただき、ありがとうございました。