昨日、『第26回 えんじゅトークサロン』が開催された。今回は介護福祉士・理学療法士の岡田慎一郎先生による「古武術に学ぶ体の使い方」がテーマだった。今回のトークサロンは、今までのトークサロンとは雰囲気が異なったもので、参加者が、実際に講師の指導に従って自分の身体を動かす体験型のトークサロンだった。
岡田先生は、介護の仕事で身体介助法を研究している中で、武術研究家の甲野善紀氏と出会って、古武術の身体の使い方を取り入れた「古武術介護」を提案して、大きな反響を呼んだ。今回のトークサロンでは、その身体の使い方を、実際に、私たちの日常に応用するにはどうしたら良いのかを理論と実践の両方から教えていただいた。
岡田先生の教えに従って、参加者全員がその通り実践してみて、大いに納得した。若い女性二人が、軽々と先生を持ち上げるたり、大きな男性を岡田先生が抱き起こした時には、会場から驚きの歓声が上がった。まさに「正しい身体に使い方」の実例である。
今回のトークサロンを聞いて、いかに長い歴史の知恵が詰まった日本の武術の考え方が優れているものであるかに気付かされた。これまでの長い間、洋式の生活環境の中で洋式の動きが多かったが、これを機会に岡田先生が提唱している身体の動きをしてみようかと思った。