第17回トークサロンが開催されました

 本日、3ヶ月ぶりに『第17回えんじゅトークサロン』が開催された。今回の講師は東京学芸大学大学院准教授の成田慎之介先生で、テーマは、「世界が注目!日本の算数・数学の授業」である。

 ニュースが台風15号が向かっていると報じており、しかも、数学という何と無く「硬そうな」テーマでもあるから、果たして参加者が来てくれるだろうかと心配していたが、いざ、開催の時間になると続々と人が集まり、いつものように大変な盛り上がりを見せた。参加者も子供から老人まで幅広い世代で、顔ぶれもいつもとは少し異なった人たちのようである。

 参加者も、終始、先生の話に集中して熱心に聞き入っていた。特に、途中で「問題解決型授業」の実例として、参加者に紙と鉛筆が配られ、小学校6年生の分数同士の割り算を自分ならどう考えるかという課題を出された時には、参加者の熱中度は最高に達した。全員が子供に帰って、実際に授業を体験したのである。また、この「問題解決型授業」と一体を成すものに、「教員研修システム」がある。成田先生から、これらは世界が注目している日本の教育文化であり、その優れた特徴についての詳しい説明があった。そして、これからの教育は、これらの特徴を更に伸ばす方向にあると話されていた

 私は、成田先生の話を聞いて、これは数学や算数だけの世界だけではなく、何事も「結果が良ければ全て良し」とする現代の短絡的な風潮に対して、「結果に至るまでの過程を自分の頭で考えること、それを皆と共有すること」の大切さを教わったように思える。

 成田慎之介先生、有難うございました。